カイトの誕生と今

この会の母体となった会の名称は長野高校校章の金鵄(KITE[英]=”鵄”による。「歌うとんびの仲間」。1965年(昭和40年8月、聖高原聖湖畔で結成。初代会長は須田勝弘さん(故人)。

当時長野高校合唱班は、夏休みにキャンプ合宿を行っており、そこには卒業生有志も参加することが恒例となっていました。聖湖キャンプ場は、ちょうどその年の合宿の会場でした。そのころ長野高校合唱班は徐々に中央の合唱界に頭角を現し始めており、「長野に男声合唱の妙あり」とささやかれていました。そのような状況を受けて、合宿会場に集まったOBからは、「現役諸君に、コンクールと金鵄祭以外にも演奏の機会を持たせてあげたい、現役諸君とともに定期的に演奏会を開催しようという声があがり、その日のうちにOB会が結成されたのです。

第1回演奏会は翌年4月に開かれ、その後毎年合唱班のみなさんと共に盛大な定期演奏会を実施してきましたが、第20回定期演奏会(1986.8.10)の後、活動休止状態となっていました。
一方、現役合唱班はこの時期に女声合唱班と男声合唱班の併設時代を経て、男声合唱団から混声合唱団に変貌を遂げ、活躍するようになりました。1999年5月に、ふたたびカイトで歌おうではないかという気運が高まって、長野高校の合唱班に籍を置いた全てのOB、OGの組織として「新生カイト」が誕生し、従来のカイトの活動を継承していくことになり、1999年10月と、その2年後の2001年8月に演奏会を開催。さらに2019年の9月には、長野高校創立120周年記念の特別演奏会を開催した。現在の会員はおよそ600名。